病院事業管理者・院長 ごあいさつ
病院事業管理者あいさつ
平成26年に大田市病院事業管理者に就任以来、これまで院長を兼任しておりましたが、令和6年9月末日をもって院長職を退任、院長には新たに山形医師にご就任いただきました。今後は、病院事業管理者として引き続き病院管理及び運営の支援を行って参ります。
さて、大田市立病院は、令和2年の新病院開院以来、医師数も増え、229床の中規模病院ながら、13の診療科で専門医が常勤し、多様な疾患に対応できる病院へと変貌しました。診療所との連携強化に努め、地域で欠くことの出来ない中核病院となるよう取り組んできています。また、大田総合医育成センターを中心に、病院総合医の育成や医師初期臨床研修にも積極的に取り組み、人材育成にも努めています。
今後は、これらの取り組みを一層充実、進展させるとともに、激動する医療制度の中にあっても、病院の安定的な運営に努めて参ります。医師会や療養施設、行政の皆様とも共に手を携え、住民の皆様の健康増進や長寿を応援していきます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
令和6年10月 大田市病院事業管理者 西 尾 祐 二
令和6年10月1日、院長に就任いたしました。よろしくお願い申し上げます。
大田市立病院は、令和2年(2020年)に新病院へ移転し、病床数229床の施設として整備されました。大田二次医療圏の中核施設のひとつとして、急性期医療、地域包括ケア、回復期医療等に関わっており、新型コロナウイルス感染症など新興感染症への対応も行ってまいりました。二次救急医療、災害医療、周産期医療などの身近な拠点としての役割も担っており、これらの機能を維持しながら、皆様の健康を守る活動を続けていきたいと思います。
大田市立病院は、下記のような理念と基本方針を定め運営しています。
【理念】
和 職員相互の調和と協調により、安らぎと安心の医療を提供します。
誠意 より質の高い、安全な医療が提供できるよう努めます。
奉仕 常に患者さんに寄り添い、患者さんから信頼される病院を目指します。
【基本方針】
1.大田二次医療圏の中核病院として、5疾病(※1)6事業(※2)を中心とした急性期
医療を提供します。
2.病病・病診連携により、圏域に必要な医療提供に努めます。
3.地域で必要度の高い疾病に対し、保健・福祉と連携した予防から介護までの一体的
医療サービスを提供します。
4.訪問看護等を通して在宅医療や地域医療の向上に寄与します。
5.医療水準の向上と安全な医療環境整備に努めます。
6.職員相互の協調によるチーム医療の実践と、よき医療人としての人材育成に努めます。
※1 がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病、精神疾患
※2 救急医療、災害時における医療、へき地の医療、周産期医療、小児医療、新興感染
症等の感染拡大時における医療
一方、人口減少や少子化、高齢化に伴う疾病構造の変化、医療や介護の担い手不足などにより、病院のあり方も時代とともに変化してきています。中山間地域を多く含む人口減少地域において高度化、細分化した専門医療を展開することは難しくなりつつあり、総合的な診療へのウエイトが増しています。そのなかで、平成23年(2011年)10月1日に島根大学医学部の一つの機関として設けられた大田総合医育成センターの働きは重要です。総合的な診療のできる医師の育成に向け、常設機関による継続的な取り組みを行なっています。総合診療専門医育成の原動力となることは言うに及ばず、病院勤務医の総合診療へのスキルアップを図るためにも重要な役割を担っています。
患者さんが安らぐことができ、職員がはつらつと働くことのできる施設となるよう努めていきたいと思います。病院に求められる「誠意」と「奉仕」の精神を背景に、「和」をもって接していくことを、あらためて病院運営の骨格に据えたいと考えています。
令和6年10月 院長 山 形 真 吾