
手術・中央材料室
当院では、外科系診療科の手術の他、内科の検査や処置にも対応しており、令和5年度の手術実績は685件でした。手術室・中央材料室は看護師7名、看護補助者2名で勤務しています。安心・安全な手術を行うためには、医療機器・機材の洗浄や滅菌、清潔な環境を保つための清掃も重要です。これらの作業を中央材料室で行っており、看護補助者が活躍してくれています。手術という医療は、外科医、麻酔医、手術室ナース、その他の手術室スタッフのチーム医療として提供されるものであり、単独でできる医療ではありません。例えば、全身麻酔中の患者さんは、自分の言葉で「苦しい」や「痛い」等と表現ができません。私たちは、患者さんが出す低血圧や頻脈、酸素値の低下など種々のサインをきちんとキャッチし、口に出して患者さんが訴えなくても、そのサインをつかむ必要があります。そのサインをいち早くキャッチするべく、手術に関わるスタッフがチームとなり、それぞれの立場において最良な質の医療が提供できるよう日々努力をしています。
また、手術が決まった患者さんは「手術の成功に対する不安」「麻酔に対する不安」「術後の状態や経過に対する不安」「生活への影響に対する不安」「痛みに対する不安」「傷跡に対する不安」など多くの不安を抱えておられます。その数々の不安や全身状態を確認するためにも、私たち手術室の看護師は術前・術後訪問をさせていただいています。短時間ではありますが、患者さんとお話をすることで全身状態や精神状態を把握するだけでなく、関係性の構築にもつながり「安心感」を持って手術を迎える、術後に療養をしていただくことができます。手術をゴールとするのではなく、術後も身体の変化や生活をイメージしてもらうための手助けができるよう、病棟看護師とも協力して医療を提供させていただきます。

手術室・中央材料室のスタッフ


手術室の様子
