大田市立病院 地域連携研修会を開催しました
令和4年1月26日(水)19時~20時、大田市立病院 地域連携研修会をオンラインで開催しました。
これは、地域の医療・介護・福祉の向上に寄与すること、研修会を通して当院の医療及び院内連携・退院支援を伝える機会とすること、顔の見える関係・互いの理解を深める場とすることを目的に、槇原副院長を始めとした医師や研修医、地域医療連携室が企画しました。
地域からは開業医、ケアマネジャー、訪問看護師等が参加し、院内の医師、看護師、リハビリスタッフ等を含め100名近い参加があり、オンライン研修に不慣れな面もありましたが、皆さんに集まっていただくことができました。
研修では、当院の医師とケアマネにおこなった連携に関するアンケート結果により、両者は患者のために話し合う場所を求めていることを再確認し、その後に多職種連携の退院支援の事例紹介を行いました。肋骨骨折により入院した高齢患者が入院時検査で気管支肺炎、三枝ブロックが認められ、肺炎治療後に自宅退院した事例を、総合診療科の木島医師、研修医の石田医師、地域医療連携室の松山医療ソーシャルワーカー、秦理学療法士から、診療・入院中の看護やリハビリ・退院支援課題の検討と在宅チームへのバトンの受け渡しの様子を、退院に向けたカンファレンスの様子を織り交ぜながら紹介しました。その後にオンラインで参加の福田医院 福田直樹先生、福田医院訪問看護事業所 新倉看護師、ケアサポートいろり 森山ケアマネから退院前後の患者の様子などをお話しいただきました。在宅の医師や看護師、ケアマネからいただいた情報をもとに退院支援課題を院内の多職種で共有し、退院後の生活を考えるといったよくある事例でしたが、関係機関が連携し良好なコミュニケーションをとることで退院後の生活が安心できるものになることを再確認する機会となりました。
今後は院内多職種で構成する地域連携プロジェクトチームを発足し、地域の皆さんが集まるためのプラットフォームとしての活動場所となるよう、研修会の継続を予定しています。