新人看護職員研修レポート
島根大学付属病院のスキルアップセンターでフィジカル研修を開催しました。
院内のフィジカルインストラクター2名が講師となり、バイタルサイン・聴診・12誘導心電図・ICLSについて学びました。
8月から始まる夜勤に備え、フィジカルイグザミネーションを用いて、身体の情報を意図的に収集し、判断をする思考過程を学びました。9名の受講者はインストラクターに質問をしながら、積極的に学ぶことができました。
夜勤への不安もありますが、今回の研修で学んだ知識と技術を活かし、自ら得たデータをアセスメントして、根拠に基づいた看護ケアを心がけていきます。
【8月27日 高齢者ケア研修】
当院は高齢患者さんが多いという特徴から、認知症のある患者さんとの接し方と褥瘡の予防と対策について研修を行いました。
まず、認知症ケア委員会のメンバーから認知症について講義をうけ、その後に事例の検討をしました。
日々の実践の中で、せん妄や認知機能の低下した患者さんにどう対応してよいのか戸惑っていましたが、今回の学びを通して認知機能の低下した患者さんにどう寄り添うか、患者さんが安心・安楽に過ごせるようにするにはどんな関わり方をすればよいのかを日常を振り返りながら考える事ができました。
この学びを日々の看護実践に活かしていきましょう。そして認知機能の低下した患者さんが安心して入院できるような環境調整や関わり方を追及していきましょう。
次に褥瘡委員会のメンバーから入院時の褥瘡評価シート入力方法や日々の予防対策と定期的な評価方法について学びました。低栄養で皮膚の脆弱な患者さんに褥瘡が発生しないようアセスメントを行い、日々の褥瘡予防ケアや褥瘡の評価を正しくできる力をつけていきましょう。
【9月25日 多重課題シミュレーション研修】
新人看護職員の大きなイベント研修です。みんな緊張をした面持ちで研修に臨みました。
癌の患者さんの苦痛と不安な訴えに対応していると、移動に介助が必要な患者さんがトイレへの移動を希望される、その対応中に同室の患者さんが急変をするという状況下で患者さんの訴えや急変に優先順位をつけつつ、患者さんの安全確保を最優先で考えながら対応をしました。
この6か月の経験の中から学んできた患者さんへの対応の仕方や優先順位のつけ方、先輩看護師への報連相の方法とタイミングについて振り返る研修となりました。
9名の新人看護職員1人1人が自ら判断をして患者対応をしました。新人看護職員の半年の成長と個々の看護に対する姿勢が見える研修となりました。撮影したビデオを視聴し、他者の判断や行動を見聞きして、自分の行動を振り返り、各自が得た学びを共有しました。その中で自己の課題などを明らかにしました。
新人看護職員は堂々とした行動がとれ、グループワークも積極的に意見を述べることができました。今後の更なる成長が楽しみです。
【9月25日 6か月フォローアップ研修】
6か月を振り返り困っていることや不安なことや学んできたことを共有し、これから3月に向けての目標を立案しました。目標として『自己学習の必要性や自ら発信する力をつけること、SBARを用いた報連相をしていくこと』などが挙げられました。病棟の一員として自らの考えを発信し、先輩とともに患者さんへ質の高い看護を提供していきましょう。そして先輩と共に成長してほしいと思います。
【10月14日 医療安全研修】
KYT(危険予知)トレーニングについて学びました
病棟の中では様々な危険が潜んでいます。そのため、患者さんの安全を守るためには危険を察知する力が求められます。
今回の研修では、患者さんの置かれている環境からどんな危険が予測されるかというトレーニングの方法を学びました。2つのグループに分かれて、イラストを分析して最後はグループ毎にタッチアンドコールで唱和をして研修は終了しました。
たくさんの業務の中でも、これは危険ではないかと常に考え、行動できる力を身に付けてほしいと思います。