長見教授が着任しました
2016年11月7日
10月1日大田総合医育成センターに新メンバーが加わりました。総合診療科教授の長見晴彦医師です。
地域の診療所における長年の総合診療の実践経験を、総合医を育成する当センターで活かしていただけるものと期待しています。
地域の診療所における長年の総合診療の実践経験を、総合医を育成する当センターで活かしていただけるものと期待しています。
長見医師から若手医師に向けたメッセージです。 |
総合診療医は疾患の『深さ』を追求する専門医とは違い、疾患を『幅広く』診る診断能力が必要です。幅広いあやふやな知識は日常診療には通用しません。従ってEvidence Based Medicine(EBM)に基づく医療のみならず、Narrative Based Medicine(NBM)に基づく医療、すなわち患者さんへの語りかけの医療が要求されます。このような医療知識・医療態度を学習するためには、大学病院よりも地域中核病院での学習がはるかに有効だと思っております。 一般に総合医療学に限らず医学的知識やリサーチマインドを、学生のみなさんや初期研修医に充分に提供することが我々の必要条件ならば、若い先生はその知識をしっかり吸収して臨床応用していく能力を得ることが十分条件であると思われます。この必要十分条件が満たされてこそ、初めて総合診療医をはじめ臨床医として大きく成長できるものと思います。 私自身も生活習慣病、外科、整形外科を中心に地域で臨床に従事してきましたが、病院勤務医として目下勉強中です。ぜひご一緒に島根の地域医療の質の向上に向けて頑張りましょう。 |