第2回石見銀山医学会を開催しました
2016年12月28日
12月8日大田市医師会などと共催し、第2回「石見銀山医学会」を開催しました。
今回は大田シルバークリニックの岡田和悟医師を座長に、まずは市内診療所から福田直樹医師(福田医院)が発表。「労作時の呼吸苦で来院された女性の一例」として、診療所のように医療機器が限られた環境の中で、いかに緊急性を見逃さず適切な対応を行うかという示唆に富んだ症例が紹介されました。
続いて院内からは消化器科チームの3人が発表。始めに黒河内和貴医師(大田総合医育成センター)より、診療所から紹介された肝がん症例を中心に「エタノール注入併用ラジオ波焼灼術の症例」などについて、動画も交えて紹介がありました。次に石田周幸医師(大田市立病院)より、世界的にも珍しい「胃前庭部に発生した異型を伴わない扁平上皮化生の一例」について紹介があり、最後に増原昌明医師(大田市立病院)より新しい治療薬の登場による「慢性C型肝炎治療の状況」について、当院治療症例の約9割が診療所からの紹介であるといったことも含めて発表がありました。
岡田座長の的を突いた問いかけと黒河内医師のユーモラスな語りで会場は大いに盛り上がり、予定された時間が足りないほどの活発な質疑応答が交わされ、診療所・病院が互いを理解し情報共有するよい機会となりました。
「石見銀山医学会」は、今後も年2回のペースで継続開催の予定です。