第26回出張指導を開催しました
26回目となる今回は、筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター教授の小林 裕幸先生にオンラインを使用してご指導いただきました。
1.研修医向けケースカンファレンス、2.指導医向け講演会 の二部制で実施し、今回も大変充実した出張指導となりました。
研修医向けケースカンファレンスでは、10人の若手医師・研修医・医学生がチームに分かれて問題症例の検討を行いました。most likely(最も可能性が高いもの)、less likely(可能性が低いもの)、Must Rule Out(除外が必要なもの)を都度考察し、チーム内や他チームの意見を取り入れながら最終診断を発表しました。患者さんに対する診察は主治医が行いますが、一人の患者さんに対して複数の医師が話し合うことで導かれる答えもあります。
小林先生は「適切にわかりやすくプレゼンテーションし、みんなで考えることが大切。全体で診るということが、つまりはgeneralな視点での診察である」とまとめられました。
指導医向け講演会では、研修医指導のコツについてご講演頂きました。指導医と研修医の立場を逆転させ実際の指導モデルを演じてお互いの気持ちを体験したり、小林先生が褒めて伸ばす教育を実践するようになったきっかけである、アテネオリンピック自転車競技のエピソードなどをお話しいただきました。
参加した大田総合医育成センターの山形センター長は「以前、小林先生から頂いた『一分間指導法』が書かれたカードを、いつも白衣の胸ポケットに入れて指導にあたっている。これからも、共に医師の育成に情熱を注いでいきたい」と挨拶し、小林先生は満面の笑みで頷かれていました。
来年には画面越しでなく、直接小林先生を大田市へお招きできることを願っております。
※感染防止対策として、手指衛生・マスク着用・会場内の換気を徹底して開催致しました。