第68回 電子カルテの導入と病院利用の仕方
大田市立病院では、平成19年3月4日より電子カルテシステムを導入し、診療情報の一元化を図っています。
当院の医療情報(オーダリング)システムが、平成12年度に導入したもので、データ量が限定され、またここ数年作業効率が低下するなどの問題点がみられたため、最新システム導入の時期を考えていました。
そこで3年前より院内に総合情報システム委員会を設置し、先進医療機関の視察を始めとして、各種の電子カルテシステムの比較検討を行い、昨年7月には器機選定を終え、8月より導入作業に入りました。
システムの全体像としては、病院内各所に320台の端末コンピューターを設置していて、これらの端末が、院内の高速通信網を介して、検査や画像診断、薬局、リハビリテーション、病棟、医事会計などすべての部署と連絡しています。システムの導入により、診療情報の一元化、迅速化、効率化を目標としています。
また外来での精算には2台の自動会計機器を導入しており、利便性が向上したものと思います。導入当初には、職員が不慣れなためご利用のみなさんにご迷惑をおかけすることもあったかと思いますが、その点この場を借りてお詫び申し上げます。
今後、初めて来院される人以外で病院を受診される際には、病院発行の診察券をお持ちの場合は。忘れずに持参してください。この診察券を、病院玄関にある受付機に通しますと受診手続きが行なわれます。
入院・外来とも、従来からいくつかの変更点がありますので、ご不明な点は遠慮なくお近くの職員におたずねください。
大田市立病院では、このシステムを有効に活用し、個人情報の管理にも配慮しつつ、安全と安心に配慮した患者さん中心の医療が行なえるよう努力を重ねていきたいと考えています。
大田市立病院 院長 岡田 和悟