
第75回 妊婦さんを大切に!
最近、切迫流産・切迫早産で治療を受けられる妊婦さんが増え、入院を余儀なくされる例が増加傾向にあります。
切迫流産・早産は、治療しないと流産・早産にいたる可能性が高い状態です。原因はさまざまですが、治療の基本は「安静」です。
大田市の場合は、3人に2人は就業され、体力的な負担をともなう職場が若干多い印象があります。
男女雇用均等法が施行され、法的には女性の社会進出をサポートする体制はいつつありますが、大田市は中小の事業所が多く、厳しい地域経済情勢のなか、人員が少ないなどの理由から、厚生労働省が推奨する、理想の労働環境を整えることはなかなか難しいのが現状のようです。
重たいものは代わりに持つ、立ち仕事の合間に休憩を入れてあげるなど、ほんの少しのことで妊婦さんへの体の負担は軽減できます。やさしい一言を添え、気遣ってあげてください。
また、妊婦さんは、核家族化による孤立や、さまざまな人間関係のなかで、精神的に追い詰められるケースが増えているように思います。「昔はこうだった」、「わたしがしないとなにもできない」などと思われる方もあるでしょうが、「若い世代」の目線に立って、妊婦さんの気持ちを聞き、あたたかく見守ってあげてください。きっと、お互いに気持ちが通じ合い、安心して出産できる環境が生まれることでしょう。
少子高齢化が著しい大田市で、「新しい『いのち』」をはぐくむ妊婦さんは、子どもと同じ「宝物」です。まず感謝し、努力して理解し、子育ての間も含め、上手にサポートし、最終的に、よき社会人へと親子を導いていただけますようお願いいたします。
大田市立病院 産婦人科医長 槇原 研
切迫流産・早産は、治療しないと流産・早産にいたる可能性が高い状態です。原因はさまざまですが、治療の基本は「安静」です。
大田市の場合は、3人に2人は就業され、体力的な負担をともなう職場が若干多い印象があります。
男女雇用均等法が施行され、法的には女性の社会進出をサポートする体制はいつつありますが、大田市は中小の事業所が多く、厳しい地域経済情勢のなか、人員が少ないなどの理由から、厚生労働省が推奨する、理想の労働環境を整えることはなかなか難しいのが現状のようです。
重たいものは代わりに持つ、立ち仕事の合間に休憩を入れてあげるなど、ほんの少しのことで妊婦さんへの体の負担は軽減できます。やさしい一言を添え、気遣ってあげてください。
また、妊婦さんは、核家族化による孤立や、さまざまな人間関係のなかで、精神的に追い詰められるケースが増えているように思います。「昔はこうだった」、「わたしがしないとなにもできない」などと思われる方もあるでしょうが、「若い世代」の目線に立って、妊婦さんの気持ちを聞き、あたたかく見守ってあげてください。きっと、お互いに気持ちが通じ合い、安心して出産できる環境が生まれることでしょう。
少子高齢化が著しい大田市で、「新しい『いのち』」をはぐくむ妊婦さんは、子どもと同じ「宝物」です。まず感謝し、努力して理解し、子育ての間も含め、上手にサポートし、最終的に、よき社会人へと親子を導いていただけますようお願いいたします。
大田市立病院 産婦人科医長 槇原 研
